「シオン〜」
真夜中。アドビスが寝静まるころ、
一人眠らずにろうそくの明かりひとつで読書にふけるシオンのもとに少女が尋ねてきた。
「イリア? どうした、眠れないのか? また怖い夢でも見て眠れないんだろ」
イリアはうっとなった。図星だったらしい。
何か楽しい話でもすれば寝てくれるだろうとシオンがそう思った矢先
「シオン、一緒に寝ていい?」
「//////////?!」
イリアの言葉にシオンは硬直した。
「お・・・おま! その言葉の意味わかってんだろーな!!」
わかってねーよな。シオンは心の中で呟いた。
「ダメ・・・?」
少女の懇願するような瞳は大きく可愛らしかった。垂らした髪。寝巻きのせいかいつもと違う雰囲気。
シオンは動揺した。
「お前・・・俺様が男だって認識あるのか?」
そう言ってシオンはイリアをベッドに押し倒した。
「シ、シオン?!」
シオンはイリアの服の中に手を忍ばせた。はだけた胸を愛撫する。
「あぁ・・・し、シオン! や、やめ・・・!!」
「お前に一緒に寝てくれと言われて何もしないでいられると思うか?」
さらに激しく愛撫し、そしてスカートの中にも手を入れた。そっと下着を脱がしていく。
局部が露なり、シオンはその中に指を入れた。
「ん・・・! あぁ・・・ッ!! ダ、ダメ・・・そんなトコロ・・・!! んっ・・・!!」

シオンの伸びてきた手、こうなると分かっていないわけでもなかった。
だけど、現に起こってしまうと頭の中は白くなってしまう。
「し、シオ…っん、ああっ!ヤ、はずかしぃ…んんっ」
「へえ、あんぽんたんにもそンな感情あるんだナ、俺様ちょっと見直したゾ」
にぃ、とシオンの口元が上がると同時にイリアのクリトリスを強くつまみあげる。
「ふっ、ああぁぁん!!」
体中に電気が走ったように、ウリックの背中が跳ねた。
シオンの手に、ねとりとした液体が大量に零れ落ちる。
それをシオンは満足そうに笑った。

はぁ、と大きな息を吐いてイリアから力が抜ける。
「おい、まだ寝るのは早い」
「…え、シオン。僕もう疲れ…」
そう言いかけて、ぐったりしていたイリアは途端顔を赤くした。
シオンがその、自分から出てきた(よーな)何かをぺろりと舐め上げて…

「しっ、シオン!君なにやってるのさっ」
気力の抜けきった身体に鞭打って、イリアは勢いよく起き上がる。
ぶんぶんと腕を振るイリアの頭を抑えつつ、
シオンはさも極上の美酒を飲むかのように、ごくりと喉を上下した。
「フム、獣臭いがなかなかだナ」
「けっ、けも…!?」
そう言われて怒らない女がどこにおろうか。イリアがウリックだとして例外でもなし。
「あったまきたー!シオンってどうしてそうなんだよ、女の子の気持ちってモノあるよ!」
「だが俺様は男だ。お前のように雌雄同体なら両方分かるかもしれんが」
「し、ゆう……」
哀れイリアかたつむりと同義。最早理性のタガがどこに存在できるのか。

ぷちーん、と勢いのよい音を立てて、イリアは叫んだ。
「そこまで言うなら僕が女だってトコトン証明するよっ!こんなことで負けられないっ」
その言葉、待っていたとでも言うかのようにシオンの目が光る。
ゆっくりと組み敷くように、シオンが覆いかぶさる。
「そこまで言うなら証明してもらおうか」
言うが早いか、イリアの鎖骨の筋を舐め上げる。
どこに先ほどの威勢があったのか、イリアはきつく目を瞑り、身体をぴくりと振るわせた。
ちゅ、と音を立てて白い首筋をなぞる。
先とは違い、下から上へ、心臓が脳に血を送るように。
「ふ、んぁ……っ」
一連の動作は上から下、それでも手はしっかりと秘部を玩んでいる。
絶頂に達した後の其処は、まだしっかりと潤っていて、
指が動くたびにくちゅくちゅといやらしい音を立てる。
「…ドンくさい割に、感じるのは早いんだな」
「シオンっ…やぁ、そんなこと言わな…い、でよ」